ちくま新書
コミュニティと都市の未来 ──新しい共生の作法
著:吉原直樹
電子版
内容紹介
地方のコミュニティは衰退し、都市はグローバル化によって格差が拡大し疲弊している。そして都市の論理が地域のコミュニティを崩壊させている──通常このように否定的に語られることが多い。だが本当にそうだろうか。軽やかに移動し、ICTの様々なコミュニケーションの新技術でつながった人々による、都市における新しい共生の作法がありえるのではないか。多様性を認める寛容な精神に満ちた作法が、既存のコミュニティをも変えていく可能性を探る、碩学による最新社会評論。
目次
序章 いま、なぜ都市共生なのか/I 共生/第一章 生きられる共同性――イリイチの「共生」概念/第二章 都市をどう見るか――漱石・鴎外・須賀敦子の視座/第三章 多様性と寛容さ――ジェイコブズからフロリダへ/II 多様性/第四章 「美しいまち」と排除の論理――自閉するまちづくりと「異なるもの」/第五章 安全・安心――コミュニティの虚と実/第六章 新しいコスモポリタニズム/III ボーダーとボーダーレス/第七章 サロンとコミュニティ――コ・プレゼンスのゆくえ/第八章 弱さと向き合うコミュニティ/終章 多様性と差異のゆくえ――ポスト都市共生へ
JP-eコード:480ch003339000000000
。出版社:筑摩書房
。コンテンツ公開日:2019年10月18日。