出版社を探す

ちくま新書

神道入門 ──民俗伝承学から日本文化を読む

著:新谷尚紀

電子版

内容紹介

日本の神道とは何なのか。それは、いくつもの信仰が、繰り返し「上書き保存されたもの」と捉えることができる。古代天皇の神祇祭祀に、仏教や儒教・陰陽道等が流入、さらに幽界霊界の存在への信仰が加わって、混沌としたまま全てを含みこむ形で展開。そのため、日本の神道は複雑に見えるのだ。本書では、その後、さらに天皇崇拝を中心とする近代の国家神道を経て、現代の宗教法人神社本庁が統括する神社神道へと至る変遷全体を追う。伝承分析の手法によって上書き保存の履歴を解明しつつ、変わることなく伝承されてきた神道の中核部分をあらわにする。

目次

第一章 日本書紀の「神道」/第二章 古代神道──古代国家と古代天皇/第三章 神身離脱と三宝帰依/第四章 中世神道──混沌と創造/第五章 近世神道──学問と世俗/第六章 近代立憲国家の近代神道/第七章 現代社会の神社神道

JP-eコード:480ch002923000000000
出版社:筑摩書房
コンテンツ公開日:2018年05月25日