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エンジニアが知っておきたい思考の整理術 複雑な情報を【理解する】【伝える】テクニック

著:開米瑞浩

電子版

内容紹介

●複雑な情報を「理解」して「伝える」ためのノウハウを徹底解説!
本書は、ITエンジニアが業務で得たさまざまな情報を整理して、きちんと「理解する」、そして他者にわかりやすく「伝える」ための方法――思考の整理術について解説します。

エンジニアは、業務報告や各種ドキュメントの作成など、多種多様/複雑な情報をとりまとめて、他者と共有しなければならない場面が数多くあります。その際にわかりやすい文章や図を書くには、情報を「自分自身で考え理解する」「頭の中で整理して再構成する」必要があります。そこで身につけたいのが、思考を整理するテクニックと習慣、つまり「思考の整理術」です。

特にエンジニアが知っておくと確実に「思考の整理(=情報整理)」が楽になる定番パターンがいくつかあります。本書では、長文要約に必須の「カテゴリー&サマリー(分類と要約)」、複雑な情報を理解するための「グループ/パラレル/シリーズ(構造化)」など、思考の整理の基本パターンについて解説します。さらに、それらを実践できるよう、豊富な例をもとに「報告」「企画提案」「教育」系文書の作成や「問題解決」に役立つ、思考の整理方法について丁寧に解説していきます。


業務で得た情報をうまく整理するコツを知りたい、「わかりやすい報告」を作成する方法を知りたいなど、情報整理や報告/文書作成のスキルを身につけたい方にぜひご一読いただきたい一冊です。

コンピュータを動かすためにプログラミング言語が必要なのと同様、人間とのコミュニケーションを迅速確実に進めるために欠かせない「思考の整理(情報整理)の基本」を知って実践しましょう。

目次

表紙
本書情報および正誤表のWeb ページ
はじめに
読者対象/本書の構成
目次
第1章 整理されていない情報はわかりにくい
「部下の報告書がわかりにくい」と悩む上司たち/報告書がわかりにくくて読むのがつらい
実例 全体像がわからないトラブル報告
ロジック図解とピクチャー図解
1-2 情報整理とは思考を整理すること
1-3 ロジック図解は図解しないときも役に立つ
図解することによって情報を整理する?
「頭の中で情報整理」する思考の動きを追う
1-4 「情報整理」とは何なのか
思いつくままに書いた文章は乱雑/情報整理とモノ整理の基本は共通
1-5 報告書の添削を続けたらクオリティが向上する
1-6 ベタ書きの文章と無分類の箇条書きには要注意!
要約/構造/パターンを考える
人に見せて意見を聞き、取り入れる
1-7 要約と構造化の徹底を図る
分類/並列/順番の構造を探せ
グループ化、徹底的にしてますか?
1-8 頻出する同じパターンを応用しよう
職場に特有のパターンを自力で発見しよう
まとめ
第2章 長文の整理はカテゴリーとサマリーから始めよう
2-1 すべての報告書を3行に要約せよ
2-2 「要約」を作る鍵がカテゴリー&サマリー
「要領よく要点をとらえた報告」はどうすればできる?
2-3 カテゴリーには具体性がなく、サマリーにはある
2-4 サマリーの役割は未知の情報を確定させること
2-5 文章ではカテゴリーが省略されやすい
まとめ
第3章 複雑なつながりのある話題はグループ/パラレル/シリーズを考えよう
3-1 複雑な情報には必ず「構造」がある
なぜIT 分野の図解利用は不十分?
とにかく単純な構造に注目しよう/3-2 最も単純な構造はグループ/パラレル/シリーズの3種類
3-3 なぜ「同種情報のグループ」を見つけなければならないのか
グループ化できるような共通点が見つからなかったら?
グループを表す「形」は問題ではない
3-4 表形式に見えないパラレル構造
ロジック図解では表に見えない表形式が多用される
手順書だからといって手順を1 つずつ見ていくとは限らない
小分けして整理した情報は読者が考えるために便利
3-5 順番を明示するシリーズ構造
目的を特定できない場合はどうする?
順番を図示する方法のいろいろ
3-6 ロジック図解の基本はグループ/パラレル/シリーズ(GPS)
まとめ
第4章 ロジカルシンキングの基本を知っておこう
4-1 そもそもロジカルシンキングとは?
一般法則がわかる問題とわからない問題
論理的思考で使われる情報整理手法
「答えはわかるが説明できない」を解決する「問い/結論/行動」の構造
因果関係/独立事象/従属事象
考察プロセスが複雑になったらロジックツリー化しよう
ツリー構造でなければならないのか?
論理的ではない主張とは?
論理的な主張は間違いがあっても修正しやすい
4-2 ロジカルシンキングは効率よくハズレを引くための手法である
論理的に考えても正しい答えは出ない/実世界では「法則があるけどわからない」場合が多い
論理的に考えれば「効率よくハズレを引く」ことができる
適度なハズレ率で探索/検証をするのが望ましい
「明らかな間違いに早く気がつく」とは?
結局のところ、全体を把握できるかどうかがキモである/4-3 ロジックツリーとMECEの基本と意義
ほか

JP-eコード:2950182911000000000y
出版社:インプレス
コンテンツ公開日:2023年12月19日