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文春文庫

父を撃った12の銃弾 2

父を撃った12の銃弾 下

著:ハンナ・ティンティ
著:松本剛史

電子版

内容紹介

アメリカ最高のミステリーに与えられる
エドガー賞最優秀長編賞最終候補。

わたしの父の身体には、
たくさんの銃弾が刻んだ傷跡がある――

全米の書評を絶賛の声で埋めつくした、少女と銃と父と、いまは亡き母の物語。

12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは漁師として働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死んだのか。自分が生まれる前、両親はどんなふうに生きてきたのか。父の身体に刻まれた弾傷はどうしてできたのか。真相は彼女が考える以上に重く、その因縁が父娘に忍び寄りつつあった……。

ティーンとしていじめや恋愛を経験して成長してゆくルーの物語と、サミュエルを撃った弾丸にまつわる過去の断章を交互に語り、緊迫のクライム・サスペンスと雄大なロード・ノヴェル、鮮烈な青春小説と美しい自然の物語を完璧に融合させ、みずみずしい感動を呼ぶ傑作ミステリー。

どんな小説が好みなのかを問わず、心に響くものがここには必ずある。(ニューズウィーク)

恋愛小説でありミステリーでもある、感動的な物語の饗宴。(ピープル)

※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

JP-eコード:1679204800000000000I
出版社:文藝春秋
コンテンツ公開日:2023年05月09日