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文春新書

歴史人口学で見た日本

著:速水融

電子版

内容紹介

江戸時代は結婚数年で離婚多数、核家族化で人口爆発ーー。 人口史料への立体的アプローチによって、近世庶民の一生と暮らしが鮮やかに蘇る! 歴史人口学の面白さがわかる第一人者による入門書。 コンピューターを駆使してこれまで打ち捨てられてきた「宗門改帳」などの人口史料を分析し、 人口の観点から歴史を見直そうとするのが「歴史人口学」。 そのパイオニアである著者の精緻な研究から、近世庶民の家族の姿・暮らしぶりがくっきり浮かび上がってきた。 例えば、江戸時代の美濃のある村では結婚数年での離婚が多く、出稼ぎから戻らない人も結構いた、 17世紀の諏訪では核家族が増えて人口爆発が起こった、などなど。 知られざる刮目の近世像を明らかにした名著。 速水 融(はやみ あきら) 一九二九年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。経済学博士。同大学教授、国際日本文化研究センター名誉教授などを歴任。 江戸時代の宗門改帳などの収集・分析を通じて近代以前の人口の変遷、人々の生活を明らかにする歴史人口学を切り拓いた。 二〇〇九年文化勲章受章。『歴史人口学の世界』『大正デモグラフィ』 『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ 人類とウイルスの第一次世界戦争』など著書多数。二〇一九年一二月逝去。

JP-eコード:1666020000000000000Y
出版社:文藝春秋
コンテンツ公開日:2020年05月22日
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