出版社を探す

講談社現代新書

枢密院 近代日本の「奥の院」

著:望月 雅士

電子版

内容紹介

「仮普請」の近代国家=明治日本。未熟な政党政治の混乱から「国体」を護るための「保険」として、枢密院は創られた。しかし「制度」は、制度独自の論理により歩みはじめる。そしてついにはようやく成熟し始めた政党政治と対立し、政治争点化する。伊藤博文による創設から第二次世界大戦敗北、新憲法成立による消滅まで、その全課程を描く、新書初の試み。

目次

はじめに
プロローグ
第一章 枢密院の形成 1888~1911
1 枢密院の誕生
2 枢密院の始動と最初の改革
3 議会政治の開幕と枢密院
4 日清・日露戦争期の枢密院
5 日露戦後の枢密院

第二章 デモクラシーのなかの枢密院 1912~1923
1 「枢密院問題」の浮上
2 第一次世界大戦期の枢密院
3 原敬内閣と枢密院
4 政治争点化する枢密院

第三章 枢密院と政党政治 1924~1936
1 救済か、憲法の論理か
2 政党内閣との対立
3 満洲事変後の枢密院

第四章 戦争と枢密院 1937~1947
1 日中戦争と枢密院
2 枢密院のジレンマ
3 アジア・太平洋戦争と枢密院
4 枢密院の廃庁

エピローグ
参考文献
おわりに
枢密院議長・枢密院副議長・枢密顧問官一覧

JP-eコード:06A0000000000522135X
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2022年06月15日