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地図帳

人体スペシャル 脳の地図帳

著:原 一之

電子版

内容紹介

《講談社 地図帳シリーズ》

【ヒトの脳は、なぜ巨大化し、複雑になったのか?】
脳の形態の変遷をみきわめれば、脳がもつ機能が自然にみえてくる

《本書のおもな内容》
【総論】
【下位脳】  脊髄/脳幹/小脳
【上位脳】  間脳/終脳
【脳室、髄膜、血管系】  脳室/脈絡叢/脳脊髄液/髄膜/血管系
【図譜でみる脳の内部】  脳幹の内部/間脳と終脳の内部

《なぜ神経解剖学の理解が大切か?》
 神経学の診断はきわめて理論的である。ある意味で、
数字の計算や問題を解くのとよく似ているといえるであろう。
その神経学の診断の基礎となるのが、神経解剖学である。
 脳と脊髄からなる中枢神経系は、種々のはたらきをもつ
中枢や脳に区分され、これらの明確な機能を果たす中枢間
には相互に連絡する線維路が形成される。特有な機能をもつ
中枢と、それが存在する場所、さらにここに出入りする神経線維
の経路(これを伝導路とよぶ)は、たとえていえば数学の公式や
定理に相当するといってもよいであろう。公式や定理なくして
正しい解答は導きだせないように、神経解剖学の理解なくして
正しい判断はくだせない。これはきわめて大切なことと理解して
いただけると思う。
                             (本文「総合案内」より)

目次

《総論》 進化の過程とヒトの脳 脳はどのように発達し、分化していくのか 《下位脳》 脊髄  脊髄ができるまで―脊髄の発生      脊髄の外形をみる      灰白質と白質の役割      伝導路の形成 脳幹  脳幹ができるまで―延髄、橋、中脳の発生      脳幹から出入りする10対の脳神経      脳幹の外形をみる 小脳  小脳ができるまで―片葉小節葉、虫部、半球の発生      小脳の外形をみる      小脳脚と小脳核 《上位脳》 間脳  間脳ができるまで―視床脳と視床下部の発生      間脳と終脳の癒着      間脳の外形をみる      視床核の位置と分類      視床核と大脳皮質の結びつき      視床下部の核と線維連絡 終脳  終脳(大脳)ができるまで―外形と内部の変化      外側からみた終脳      終脳の特殊な領域―島      腹側からみた終脳      内側からみた終脳      大脳皮質―1古皮質と原皮質      大脳皮質―2新皮質      大脳皮質―3機能の局在      大脳髄質―1交連線維      大脳髄質―2連合線維      大脳髄質―3投射線維      大脳核 《脳室、髄膜、血管系》 脳室  脳室ができるまで―発生と形状の変化      脳室の構成と区分   脈絡叢 脈絡叢の形成 脳脊髄液 脳脊髄液の流れ 髄膜 脳と脊髄の髄膜 血管系 脊髄の動脈系―根動脈、脊髄動脈、内・外頸動脈、椎骨動脈       脳底部の動脈系―内頸動脈、脳底動脈、大脳動脈輪       大脳動脈輪の形態       大脳半球表面の動脈分布       小脳の動脈系       脳と脊髄の静脈系 《図譜でみる脳の内部》 脳幹の内部 間脳と終脳の内部 《参考文献》 《さくいん》

JP-eコード:06A0000000000305305R
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2021年09月30日