講談社文芸文庫
実朝考 ホモ・レリギオーズスの文学
著:中野 孝次
電子版
内容紹介
宮廷文化に傾倒し、武芸軟弱を以て侮られた、鎌倉三代将軍・源実朝は、庶民に共感する単純強靱な歌を詠んだ。それなぜ生まれたのか。その実体に迫る過程で、著者が見たものは〈絶対的孤独者〉の魂だった。死と直面し、怨念を抱えて戦争の日々を生きぬいた著者が、自己を重ね、人間の在り方と時代背景を鋭く考察。時を越えて共有する問題点を、現代の視点で深く追究した、画期的第一評論。
JP-eコード:06A0000000000087682V
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2020年07月10日。