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講談社選書メチエ

胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯

著:山崎 光夫

電子版

内容紹介

人間嫌いの厭世病。人の心の深い闇を描いた夏目漱石は、多病持ちだった。疱瘡、眼病、強度の神経衰弱、糖尿病、結核への恐怖、胃潰瘍……。次々襲う病魔と、文豪はいかに闘ったのか。医師との付き合い方、その診療にミスはなかったのか。そして病は、彼の生み出した文学にどんな影響を与えたのかーー。ままならない人生に抗い、嫉妬し、怒り、書き続けた49年。その生涯を、「病」をキーワードに読み解く!

目次

はじめに ミザンスロピック病 第一章 変人医者が生き方のお手本 第二章 円覚寺参禅をめぐって 第三章 左利きの文人 第四章 朝日入社前後 第五章 新聞文士 第六章 神経衰弱の実相 第七章 胃が悲鳴をあげている 第八章 森田療法と漱石 第九章 修善寺の大患 第十章 急逝の裏に むすびに 原稿用紙上の死

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2018年10月11日