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講談社学術文庫

はだかの起原 不適者は生きのびる

著:島 泰三

電子版

内容紹介

裸は適応的な進化だったはずはない――。では、ヒト科ではただ一種だけの例外的な形質、生存のためには圧倒的に不利な裸化は、なぜ、そしていつ起こったのか。一方で、ハダカデバネズミ、ハダカオヒキコウモリなど、ごく少数の裸小型哺乳動物は、それぞれが独特の生態を持つ。では、人類が生きのびるための術とは? 自然淘汰説や人類海中起原説などの説を検討し、遺伝学・生物学などを参照しつつ、現代人類の特質の起原を探る。

目次

第一章 ヒトの裸の皮膚は自然淘汰では説明できない 第二章 ダーウィンは変だ 第三章 ダーウィンは裸の起原を解明できない 第四章 裸の獣 第五章特別な裸の獣たち 第六章 裸体化仮説 第七章 人類海中起原説 第八章 突然変異による裸の出現と不適者の生存 第九章 火と家と着物と 第十章 ネアンデルタールの家 第十一章 裸の人類はどこで、いつ出現したのか 第十二章 重複する不適形質を逆転する鍵は?

JP-eコード:06A0000000000026629B
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2018年05月10日