講談社選書メチエ
日本論 文字と言葉がつくった国
著:石川九楊
電子版
内容紹介
「日本語」があって、それを漢字・ひらがな・カタカナで「書く」ということと、「日本語」はなく、あるのは漢字語とひらがな語とカタカナ語、この混合物を「日本語」と呼んでいる、と考えることの違い、この飛躍はなかなか難しい。世界にも希な漢字仮名交じり文という表記法を有し、その下で文化を発展させてきた日本人の意識構造を変えることはできるのか。少なくとも、日本人がいかなる存在であるかを認識することはできるはず。
目次
第一章 国語と文字──誤解された日本語 第二章 二重構造と雑種性──日本語という混合種 第三章 分かち書きが示すもの──日本語のかたち 第四章 花鳥風月と女手──ひらがな語・新しい表現領域の開拓 第五章 武士道と禅──漢語的文明の変質 第六章 恥と甘えと天皇制──この国のかたち あとがき 参考文献
JP-eコード:06A0000000000011182Q
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2017年11月17日。