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講談社学術文庫

キリスト教史

著:藤代泰三

電子版

内容紹介

イエスの十字架後、ペテロ、パウロらの原始教団はいかにして発展していったのか。中世の十字軍・異端審問とは何だったのか? 宗教改革、カトリック教会の対抗改革の本質は何か? キリスト教は啓蒙主義といかに向かい合ったのか? 国家とキリスト教の関係は? 日本のキリスト教を、キリスト教史の枠組みのなかで捉え直しつつ、教会制度、神学思想、宣教などの変遷を、古代から現代まで描ききった決定版。(解説・佐藤優)

目次

序 序 論 第一部 古 代 一 古代史の課題 二 ギリシア・ローマ文化 三 ユダヤ教 四 イエス 五 原始教団 六 教会の発展 七 教会の内的危機 八 教会の組織的発展 九 礼拝と礼典 一〇 キリスト教徒の生活と修道院 一一 神学思想 一二 ローマ帝国との教会の闘い 一三 教皇制度の発生 【地図】五世紀半までの五総大司教区〔総主教区〕 一四 イスラム教のもとのキリスト教会 一五 社会と文化と教会 一六 古代教会発掘の現状 一七 回 顧 第二部 中 世 一八 中世キリスト教史の課題 一九 ゲルマン民族への宣教 二〇 スラヴ民族への宣教 二一 東方正教会と西方教会の分裂 二二 教皇制度の興隆 二三 帝国と教皇の闘い 二四 十字軍 二五 新しい修道会の創設 二六 神学思想 二七 神秘主義 二八 秘跡と民衆の信心 二九 分派運動と異端審問所 三〇 中世末期の教皇制度 三一 ルネサンスと人文主義 三二 社会と文化と教会 三三 回 顧 第三部 近 世 【地図】一六世紀末の宗教分布 三四 近世キリスト教史の課題 三五 ルターの宗教改革 三六 ツヴィングリの宗教改革 三七 カルヴァンの宗教改革 三八 ラディカル宗教改革運動 三九 対抗改革 四〇 北欧におけるルター主義の発展 四一 イングランドの宗教改革 四二 フランス、ネーデルランド、スコットランドにおけるカルヴィニズムの発展 四三 ギリシアとロシアとの正教会 四四 インド、中国、東南アジアへの宣教 四五 日本宣教の開始と展開と鎖国 四六 ピューリタン運動の発生と展開 四七 社会と文化と教会 四八 回 顧 第四部 近 代 四九 近代キリスト教史の課題 五〇 啓蒙主義とキリスト教思想 五一 敬虔主義 五二 北米における教会の移植と発展 五三 啓蒙的絶対主義王政と教会 五四 フランス革命とローマ・カトリック教会 五五 啓蒙主義克服の試み 五六 フランスの自由主義カトリック運動 五七 ピウス九世の信仰箇条宣言 五八 英国の教会とオックスフォード運動 五九 教会への新しい思想的挑戦 六〇 キリスト教社会運動 【図表】教会系譜 六一 米国の教会の西部への発展から南北戦争まで 六二 東方とロシアとの正教会 六三 中国、東南アジア、アフリカ、シベリア、および北極圏宣教 六四 日本カトリック教会の復興―他―

JP-eコード:06A0000000000009031W
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2017年11月24日