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講談社学術文庫

マッハとニーチェ 世紀転換期思想史

著:木田元

電子版

内容紹介

現象学、ゲシュタルト心理学、アインシュタインの相対性理論、ウィーン学団の論理実証主義、ウィトゲンシュタインの後期思想、ケルゼンの実証法学など、すべてマッハの影響下に生まれた。ニーチェの最後期の思想「遠近法的展望」もマッハの「現象」の世界と重なる。まったく交流のなかった物理学者と古典文献学者は、同時期に同じような世界像を描き、それが、十九世紀から二十世紀への思想の中心となった。世紀転換期思想を解読。(講談社学術文庫)

目次

はじめに 第一回 序 論──マッハとニーチェ 第二回 力学的自然観とは──ヘルムホルツの到達点 第三回 実証主義の風潮──もう一つの予備的考察 第四回 エルンスト・マッハの生涯──風車と流れるもの 第五回 現象学的物理学の構想──マッハの思想I 第六回 感性的要素一元論──マッハの思想II 第七回 ゲシュタルト理論の成立 第八回 マッハと現象学の系譜 第九回 アインシュタインとフリードリッヒ・アードラーの交友 第十回 レーニンとロシア・マッハ主義者たち 第十一回 ウィトゲンシュタイン/ウィーン学団/ケルゼン 第十二回 〈力への意志〉──ニーチェの哲学I 第十三回 〈力への意志〉──ニーチェの哲学II 第十四回 ホーフマンスタールとフッサール 第十五回 ムージルに現れるマッハ/ニーチェ体験 第十六回 マッハに感応するヴァレリーとムージル 最終回 二十世紀思想の展開 あとがき 参考文献 年 表

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年12月26日