出版社を探す

講談社学術文庫

生命誌とは何か

著:中村桂子

電子版

内容紹介

私とはなにか、私たちはどこからきてどこへ行くのか――。この根源的な問いにたいし、分析と還元を旗印とする科学、とりわけ「生命科学」は、有効に答えてきただろうか。「生命誌」は、科学によって得られる知識を大切にしながら、生き物すべての歴史と関係を知り、生命の歴史物語を読み取る作業である。博物学や進化論、DNA、ゲノム、クローン技術など、人類の「生命への関心」を歴史的に整理し、科学を文化としてとらえる。(講談社学術文庫)

目次

目次 はじめに 第1章 人間の中にあるヒト──生命誌の考え方 第2章 生命への関心の歴史──共通性と多様性 第3章 DNA(遺伝子)が中心に──共通性への強力な傾斜 第4章 ゲノムを単位とする──多様や個への展開 第5章 自己創出へ向かう歴史──真核細胞という都市 第6章 生・性・死 第7章 オサムシの来た道 第8章 ゲノムを読み解く──個体づくりに見る共通と多様 第9章 ヒトから人間へ──心を考える 第10章 生命誌を踏まえて未来を考える(1)──クローンとゲノムを考える 第11章 生命誌を踏まえて未来を考える(2)──ホルモンを考える 第12章 生命を基本とする社会 あとがき 学術文庫版のあとがき

JP-eコード:0629224000100011000O
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年07月25日