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講談社学術文庫

日本中世都市の世界

著:網野善彦

電子版

内容紹介

公権力の及ばない「無縁」の地で職人や芸能民などの非農業民が構築・統制した流通・金融・商業の自立的な組織。中世考古学や文献史学などを援用した多角的視点から市場原理や自治等の諸問題を実証的に探究、「無縁」論をめぐる思索の全容を描出する。都市民による交流と文化の場としての新たな中世社会像を提唱した、記念碑的論集。(解説・桜井英治)

目次

まえがき 序 章 中世都市研究の現状と課題 第I部 都市的な場 第一章 中世における「無縁」の意義 第二章 若狭の駆込み寺──万徳寺の寺法をめぐって 第三章 「公界」と公界寺 付 論 歴史と自然・河海の役割──『そしえて21』の発刊によせて 第II部 都市論 第四章 中世都市論 第五章 鎌倉の「地」と地奉行 第六章 西の京と北野社 第七章 伊勢国桑名 第八章 近江国堅田 第九章 近江国船木北浜 第十章 備後国「草戸千軒」 終 章 中世都市研究の問題点と展望 原本あとがき 文庫版あとがき 初出一覧

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2016年12月23日