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講談社学術文庫

経済人類学

著:栗本慎一郎

電子版

内容紹介

食人や近親相姦等の禁忌(タブー)と経済制度は、いずれも社会による「規範的強制(サンクション)」に根ざす。社会を成り立たせている財の供給システム=経済は、宗教・儀礼・神話など一見「非合理的」な行為に分かちがたく埋め込まれている。近代に、なぜ交換と貨幣が肥大するのか? 経済を駆動する深層の無意識的原因とは? 経済の本質に挑む入門書・解説書・研究書である。

目次

学術文庫版まえがき まえがき 第I部 深層への回帰 第一章 経済人類学とは何か 第二章 経済人類学の諸潮流 第三章 ポランニーの経済史学 第四章 歴史認識におけるシンボリズムとコスモロジー 第五章 文化人類学における経済人類学 第II部 交換・貨幣の両義性 第六章 沈黙交易 第七章 貿易港と対外貨幣 第八章 貨幣の起源と本質──文明と貨幣 第九章 貨幣のシンボリズム 第III部 領野を超えて 第十章 魔力・経済倫理・法 第十一章 聖性と魔性の異人たち──民俗学への視座 第十二章 実在的認識論の世界 初出一覧 主要文献

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2016年12月23日