講談社学術文庫
地形からみた歴史 古代景観を復原する
著:日下雅義
電子版
内容紹介
「地震」「水害」「火山」「雷」「大風」……。『記紀』に描かれた数多の自然現象とその災害の実態とは? 「浦」「江」「潟」「岸」「潮」「浜」……。『万葉集』に謳われた風光明媚な景を現在と比較すると? 「古墳」「池」「溝」「津」「水門」、人為は景観をどう変えたのか? 空中写真、地形図、遺構・遺跡、史料を突き合わせ、失われた古代日本を大胆に復原する。(講談社学術文庫)
目次
学術文庫版まえがき 第一章 景観の復原と遺跡──はじめに 1 景観をとらえる 2 地下からの情報 第二章 大地は変わる 1 マクロからミクロへ 2 日本の古代を中心に 第三章 『記紀』『万葉集』に自然の景をよむ 1 「水門」と「岸」 2 潮の流れと生活 第四章 生活の場を復原する 1 水を求め水を避ける 2 マウンドをつくって耐える 3 ナイルデルタの「コム」 4 三角屋敷と盛土集落 第五章 生産の場を復原する 1 灌漑のおこり 2 初期の大溝「裂田溝」 3 「針魚大溝」のルートを探る 4 「依網池」のナゾ 5 狭山池と除げ 第六章 消費の場を復原する 1 港の原風景 2 紀伊水門と和歌浦 3 住吉津と津に至る道 4 難波津の位置をめぐって 5 「難波堀江」開削の目的と時期 6 人工港「難波津」の成立 第七章 景観の形成と古代──むすびにかえて あとがき
JP-eコード:0629214300100011000U
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。