講談社学術文庫
デカルト形而上学の成立
著:村上勝三
内容紹介
「私はあり、私は実在する」という認識は、「すべての認識のうちで最も確実で最も明証的」である。――近代哲学の父ともいわれるデカルトのこの哲学とは、いったい何なのか。神の存在証明とは? 書簡・小篇から主著『省察』まで、細密に読み解き、デカルトの形而上学が成立した道筋を詳細に辿り、その本質を「観念(イデア)」論としてとらえた画期的力作! (講談社学術文庫)
目次
第二版序文 読者への序言 第I部 先入見の排除 第一章 「形而上学の小篇」と「永遠真理創造説」 第一節 一六二九年と一六三〇年のデカルト思索史上の位置 第二節 三〇年の四つの書簡の検討 他 第二章 三〇年の永遠真理と形而上学 第一節 永遠真理についての三〇年の思索の核心 第二節 「形而上学の小篇」と「永遠真理」と自然学 他 第II部 感覚から観念へ 序論 「観念」への歩み 第一章 『宇宙論』における「観念」 第一節 「光論」と『規則論』との非連続性 第二節 「人間論」について 第三節 「人間論」における「観念」 第二章 「屈折光学」における「観念」 第一節 類似性の否定 第二節 類似性からの解放 第三節 「観念」と「感覚」 第三章 「方法序説」「第四部」における「観念」説 序論 「第四部」の構成 第一節 疑い 第二節 心についての認識 第三節 一般規則 他 第III部 形而上学の成立 序 論 『省察』について 第一章 疑いの道 第一節 「第一省察」の構図 第二節 疑いの始まりと疑うということ ほか
JP-eコード:0629213600100011000D
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。