講談社学術文庫
政治のことば 意味の歴史をめぐって
著:成沢光
内容紹介
マツリゴト、ヲサム、イキホヒ、シロシメス……。権利、権力、自由、統治……。日本人は政治にかんして、なにを、どのようにとらえ、どう意識してきたのか。古代から近代まで、日本語として日常的に使われてきた「政治のことば」の用例を追いかけ、日本政治の深層に潜む意識とその構造を暴き出す。隣接分野に大きな影響を与えた先駆的研究。(講談社学術文庫)
目次
はじめに I 古代政治の語彙 1 ヲサム a 静態的秩序にヲサム b ヲサムルツカサ c ヲサムル者にヲサメル 2 カトル、ウナガス a カトルとカヂトル b 馭とウナガス 3 マツリゴトとタテマツリモノ a 政の互酬性 b タテマツリモノ c ハカリゴト 4 シル、シラス、シロシメス a シル──知と領有 b 見てシル c 聞いてシル d 知識による支配 e シラス・シロシメス 5 イキホヒと勢・威・徳・権 a イキホヒと漢字 b 勢とイキホヒ c 威とイキホヒ d 徳とイキホヒ e 有徳天皇のイキホヒ f 権とイキホヒ g 権とチカラ h 権勢批判 II 国家意識と世界像をめぐって 1 蕃国と小国──古代日本人の対外観について── 2 〈辺土小国〉の日本──中世的世界像の一側面について── a 道元の抵抗 b 普遍への道 c 辺土の凡夫 d 凡夫の救済 e 辺地の往生 f 辺土の神聖化 g 大国と小国 h 神国観の形成 i 本地垂迹 ほか
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。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2015年01月16日。