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講談社学術文庫

デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀

著:上野修

電子版

内容紹介

近代哲学の祖とされ、「心身二元論」に拠ったデカルト。国家契約説をとなえ、「万人の万人に対する戦争」で知られるホッブズ。「神即自然」を主張したスピノザ。十七世紀の哲学シーンを彩る三人の思索は、動乱期のヨーロッパを生きたゆえの魅力にあふれている。神、国家、物体と精神……、根本問題をめぐる三様の思索を、鮮やかに浮き彫りにする。(講談社学術文庫)

目次

ものを言う首──序にかえて 残りの者──あるいはホッブズ契約説のパラドックスとスピノザ 意志・徴そして事後──ホッブズの意志論 スピノザと敬虔の文法──『神学政治論』の「普遍的信仰の教義」をめぐって スピノザの聖書解釈──神学と哲学の分離と一致 われらに似たるもの──スピノザによる想像的自我およびその分身と欲望 精神の眼は論証そのもの──スピノザ『エチカ』における享楽と論証 デカルトにおける物体の概念 無数に異なる同じもの──スピノザの実体論 スピノザの今日、声の彼方へ 注 凡 例 あとがき 講談社学術文庫版あとがき

JP-eコード:0629207600100011000E
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年10月24日