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講談社学術文庫

世界史への扉

著:樺山紘一

電子版

内容紹介

疫病が世界を一体化した。鎖国は一七世紀の世界的流行だった。歴史上には各地にいくつもの<ルネサンス>があった――。モノとヒトの組み合わせから世界史の同時性を探り、歴史学の内外で唱えられる新視角を紹介・検証する小論集。西欧の歴史を普遍のモデルとせず、多様性と日常性に着目しながら、現代の激動を解読する「歴史への感受性」を磨く。(講談社学術文庫)

目次

序 世界史をかんがえる I 時代をよむ  智恵のリンゴは苦かった  人類文明の源流はどこに  古代の魅惑と偉大な教師たち  紀元前から紀元の時代へ  古代からのメッセージ  歴史における連続と断絶  中世というあいまいな言葉  南北と東西と  海をわたり異世界へ  海の世界史像をもとめて  希望を共有する世界  いくつものルネサンス  噴火と革命のあいだに  グローバル化時代の歴史叙述  世界史の同時性をもとめて  咲き競う首都の世紀  モンゴルの登場と世界史の同時代化  ヨーロッパの登場とその波紋  国際経済の大規模化と主役の交代  鎖国の大流行  最後の幸福な夢の時代  開国の機会を逃した日本  侵略の戦火と革命の嵐  通商条約のラッシュ  侵略と繁栄の世紀末  二つのおわりとはじまりと  見える歴史と見えない歴史 II 事件をよむ  世界史の悪しき同伴者・疫病  侏儒の王国──異形にやどる英知  踊り狂う集団──南イタリアの舞踏病  細菌学と公衆衛生  からだ、どう考えますか?  古代の百科全書派・プリニウス  ローマ帝国を襲った風雲児・アッティラ ほか

JP-eコード:0629206500100011000A
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年11月28日