講談社学術文庫
イブン=ハルドゥーン
著:森本公誠
電子版
内容紹介
十四世紀のチュニスに生まれ、政治家として栄達と失脚を繰り返すなかで独自の「文明の学問」を拓いたイブン=ハルドゥーン。文明と王権はいかにして崩壊するのか、都会と田舎の格差はなぜ広がるのか、歴史の動因となる「連帯意識」とは――。イスラーム世界にとどまらない普遍性と警句に満ちた主著『歴史序説』の抄訳と、波瀾の生涯。(講談社学術文庫)
目次
まえがき I イブン=ハルドゥーンの思想 1 日本におけるイブン=ハルドゥーン 2 イスラームにおける社会思想の系譜 3 人間社会の分析 4 歴史の哲学 5 国家理論 6 経済理論 7 学問論と教育論 II イブン=ハルドゥーンの生涯 はじめに 1 イブン=ハルドゥーンの生誕と時代的背景 一 歴史的な背景 二 ハルドゥーン家 2 政治への志向 一 青少年期と学業 二 政治世界への旅立ち 三 投獄──最初の陰謀の失敗 他 3 思索と著述の時代 一 煩悶とそれからの脱却 二 強いられた政治生活 三 放浪の旅 他 4 第二の人生 一 カイロに着いて 二 マーリク派大法官になる 三 メッカ巡礼と内乱騒ぎ 他 III イブン=ハルドゥーンの著作──『歴史序説』 著作概観 『歴史序説』の構成 歴史序説 〔まえがき〕 序論 歴史学の真価、その考え方の評価、歴史家が犯す各種の誤りの指摘、その誤りの起こる理由 ほか
JP-eコード:0629205300100011000S
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年11月28日。