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講談社学術文庫

道徳教育論

著:エミール・デュルケム
訳:麻生誠
訳:山村健

電子版

内容紹介

宗教に依拠せず、自律した個人を確立する道徳教育とは――。『自殺論』『社会分業論』で実証的社会学を創設したデュルケムは、「規律の精神」と「社会集団への愛着」こそが道徳性の主要な要素であると説く。学級と教師の役割、体罰の禁止、科学教育の必要性など、現在の「教育問題」になお力強い方向性を与える、20世紀初頭のソルボンヌでの講義録。

目次

緒言  ポール・フォコンネ 開講講演 教育学と社会学 第一講  世俗的道徳 第一部 道徳性の諸要素 第二講  道徳性の第一要素──規律の精神 第三講  道徳性の第一要素──規律の精神(続) 第四講  道徳性の第一要素──規律の精神(完) 道徳性の第二要素──社会集団への愛着 第五講  道徳性の第二要素──社会集団への愛着(続) 第六講  道徳性の第二要素──社会集団への愛着(完) 二つの要素の関係と統一性 第七講  道徳性の二要素に関する結論と道徳性の第三要素──意志の自律性 第八講  道徳性の第三要素──意志の自律性(完) 第二部 道徳性の諸要素を子どもの内部に確立する方法 その一 規律の精神 第九講  規律と子どもの心理 第十講  学校の規律 第十一講 学校における罰 第十二講 学校における罰(続) 第十三講 学校における罰(完)と褒賞 その二 社会集団への愛着 第十四講 子どもの愛他主義 第十五講 学校環境の影響 第十六講 学校環境の影響(完) 科学教育 第十七講 科学教育(完) 第十八講 芸術的陶冶と歴史教育 解説  訳者 学術文庫版のあとがき  麻生 誠

JP-eコード:0629199200100011000U
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2017年02月17日