講談社学術文庫
ことばとは何か 言語学という冒険
著:田中克彦
電子版
内容紹介
時の流れや社会規範によって姿を変える「ことば」。地球上にある何千種類もの言語、変化を続けるとらえどころのない対象の本質に、言語学はどこまで迫れたのか。ソシュールをはじめとした近現代の言語学の成果を検証、理論では説明しきれない言語の特別な性質をさらけ出し、グローバリゼーションの中で現代世界が直面する言語問題にも鋭く切り込む。(講談社学術文庫)
目次
はしがき 第一章 言語学史から何を学ぶか 言語と言語学史 規範と体系 誤りの中にこそ真実が 近代言語学はことばをどう扱ってきたか 人間の恣意から解放されたことばそのもの 自然科学のようになりたい 単純から複雑へ 膠着から屈折へ シュライヒャーと進化論 人間の意志から独立した言語 マルクス主義もまた! ソシュールの求めた脱出口 ドイツ観念論との袂別 共時態と歴史の矛盾 ことばは自然か人工か 人工語の思想 クレオール語 言語にとっての自然、エトニスム 自分のことばは比類のないものだ エスニック言語の神秘性 ことばはなぜ単一でないのかの根拠 言語起源の一元と多元 神が与えた言語 バベルの塔 多言語の賛美もある! 単一言語の回復の試み エスペラント 他 第二章 言語変化の問題 ことばはなぜ変ってはいけないのか ほか
JP-eコード:0629194200100011000P
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。