講談社学術文庫
ビゴーが見た明治職業事情
著:清水勲
電子版
内容紹介
激動の明治期、人々はどのような仕事をしていたのか。仏人画家ビゴーは、洋服屋、牛肉屋、鹿鳴館職員といった西洋化により登場した職業など、働く人々の姿を諷刺も交え克明に記録した。国会議員らエリート層の豪奢で珍奇な暮らしぶりとは対照的に、人口の9割を占める下流階級の人々が懸命に働く姿は、明治の格差社会を痛切に感じさせる。100点超の作品を紹介し、背景を解説する。(講談社学術文庫)
目次
はしがき 第一章 特技・能力を持った人々──下流の上層 第二章 職人か凡人かが苦楽の分かれ目──下流の中層 第三章 その日暮らしの貧しい人々 第四章 水商売──働く女性たち(1) 第五章 数少ない正業──働く女性たち(2) 第六章 街を賑わした運び屋たち──運送業者 第七章 猛烈に働かされた公僕たち──下級公務員 第八章 特技を持ったエリートたち──中級公務員 第九章 超エリートたちの実像──上級公務員 第一〇章 ひとにぎりの超富裕層──中・上流階級 ビゴーが記録した大阪・川口居留地 明治期に登場した「近代職業」年表 参考文献
JP-eコード:0629193300100011000R
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2015年01月16日。