出版社を探す

講談社文芸文庫

口福無限

著:草野心平

電子版

内容紹介

「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢<花肴>、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた<心平粥>、鶏卵の黄身の味噌漬け<満月>、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり……。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。

目次

序 I 私の口福論 一年三百日 私が創った店 ただのものこそたかくなる 塩鰹 天山祭りの酒 わが酒の肴 わが正月の酒 梔子・薔薇・牡丹 日本酒と自分流の肴 * 花肴 野菜の初もの 馬鈴薯と玉葱の対話 拡まった漬けもの 花を食べる * 料理について 干海老の雑煮 病院の食事 焼きとり 美味各種 II わが酒菜のうた その一 前口上 その二 海 若布/昆布/海苔/たら子/数の子/筋子/からすみ/魚のワタ/アンキモ/アンチョビ/鹹魚/臘腸/腐乳/あわび/鰺/するめ/ホヤ/烏賊と鰹の塩辛/鰊/海老の尻っぽ/秋刀魚

JP-eコード:0629007100100011000M
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年03月28日