講談社現代新書
絆の構造 依存と自立の心理学
著:高橋惠子
内容紹介
変質する「標準家族」、変貌する「結婚制度」。揺らぐ「男性稼ぎ主型」社会の中で、専業主婦は少数派となり、単独世帯も増加を続ける。日本の家族と社会の関係は大きく変化をしているようだ。人生九〇年時代を迎えた日本の「人間関係」の現在を、「絆」というキーワードを軸に生涯発達心理学から読み解く。個人が自分らしいネットワークを築き新たなつながりをつくる一歩を踏み出すための好著。(講談社現代新書)
目次
序 章 人間関係の神話 人間関係とは何か 「絆」についての世論/「絆」という束縛 「接近と回避」という人間関係の矛盾 アンビバレントな対人感情/他 接近と回避の要求の調整 矛盾する要求/人を支える人間関係/他 第一章 日本の家族の現在 家族はセーフティネットか/「母が重くてたまらない」 制度としての家族 社会の最小単位としての標準家族/他 結婚という選択 結婚の変質の実情/結婚は選択肢のひとつ/他 少子化は問題か 少子化とその対策/他 日本の家族の課題 性別役割分業の解消/他 第二章 母子関係は特別か 未熟に生まれる新生児/家父長制の仕組み 母子関係と愛着 流布されている愛着と母子関係/愛着とは/他 ボウルビィの理論の欠陥 母親の役割を重視/他 母親だけが重要だという幻想 「母親であること」とは/他 愛着は変化する 愛着の縦断研究/愛着が変化する証拠/他 第三章 仲間・友人・恋人との関係 仲間関係についての思い込み 友人とは誰か 「あなたはfriendだ」/「あなたの友人を全部挙げてください」/他 友人を選ぶ ほか
JP-eコード:0628822400100011000C
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2013年10月25日。