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講談社現代新書

■鉄道と国家 「我田引鉄」の近現代史

著:小牟田哲彦

電子版

内容紹介

明治期の敷設以来、鉄道は日本近現代の政治、社会を映す鑑として、その変遷を見ることが可能である。ときに「我田引鉄」とも揶揄されるように、政治家が自らの選挙区に利益を誘導するがごとく鉄道を誘致する事例が明治、大正、昭和と途絶えることはなかったのだ。現代にも残る鉄道にまつわるエピソードを追いながら、日本の近現代史の様相をたどる。

目次

まえがき 第一章 鉄道は国家百年の大計 1 狭軌を選択した背景 2 「国有鉄道」の成立と消滅 3 軍と鉄道 第二章 日本の鉄道を創った政治家たち 1 “日本の鉄道の父”井上勝 2 広軌論を主張した後藤新平 3 東海道新幹線計画を支えた佐藤栄作 第三章 「我田引鉄」で生まれた鉄道 1 二大政党の激戦が生んだナベヅル路線 2 迂回路線に名前が残る大八廻り 3 上越新幹線と田中角栄 第四章 政治が生み出す停車場 1 後から追加された岐阜羽島駅 2 大臣が更迭された深谷駅急行停車事件 3 選挙で建設中止が選択された南びわ湖駅 第五章 鉄路存亡を左右する政治の力 1 田中角栄の赤字ローカル線肯定論 2 「日本一の赤字線」を守ろうとした町長 3 東日本大震災の被災路線のゆくえ 第六章 海外への日本鉄道進出 1 日本の新幹線は中国へ行くべきだったか 2 政府の支援不足でも成功した台湾方式 3 これからの高速鉄道輸出 主要参考文献一覧

JP-eコード:0628815200100011000V
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年07月20日
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