講談社現代新書
超高齢社会の基礎知識
著:鈴木隆雄
電子版
内容紹介
少子高齢化が叫ばれて久しいが、高齢者の身体的特徴や健康度をどれだけ把握しているといえるだろうか。著者は長寿研究の代表的機関に長らく勤務し、世界的調査研究にも従事してきた経験から、高齢者という集団の特徴を科学的に明らかにしていく。医療技術が進歩しても、ヒトは必ず死ぬ。死を前提にしたうえで、著者は、これまでの病気を完全に治癒する医療のありかたから、地域社会で支え癒す福祉への転換を促す提言をおこなう。
目次
はじめに 第一章 二〇三〇年超高齢社会のニッポン 1 「高齢社会」の高齢化 2 増えつづける老人たち 3 いま、団塊の世代は元気だけれど…… 第二章 寿命と健康の変化 1 なかなか死ななくなった日本人 2 データは雄弁に語る 3 たしかに若返っている一方で 第三章 病気予防と介護予防 1 メタボ健診に意味はあるか 2 これが老年症候群だ 3 介護保険制度が発足して何が変わったか 第四章 老化について科学的に議論するために 1 科学的試験によって実証する 2 尿失禁と認知症の予防 3 筋肉の衰えを予防する 第五章 予防の先にあるもの 1 人生晩年の「分岐点」 2 ピンピンコロリの幻想 3 どこで死ぬか 第六章 超高齢社会に挑む 1 後期高齢者医療制度をめぐって 2 地域包括ケアシステム 3 「生きがい」と「歩み」 むすびに あとがき 主な参考文献
JP-eコード:0628813800100011000M
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2012年03月02日。