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講談社現代新書

奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史

著:渡邊大門

電子版

内容紹介

壇ノ浦の合戦から後南朝まで。天皇の証をめぐる壮絶なドラマ! 壇ノ浦の合戦、南北朝の対立、皇位奪還を狙う後南朝──。鏡・剣・玉という、歴代天皇の皇位継承のシンボルを求めて繰り広げられた争奪戦を通して、中世期の神器をとらえなおす1冊。(講談社現代新書)

目次

はじめに 第一章 宝剣喪失──鎌倉期における三種神器  三種神器とは何か/さまざまな表記/三種神器の由来/天皇即位と三種神器/平氏の栄光と没落/都落ちする平氏──神器の行方/失われた朝廷のシンボル/践祚をめぐる攻防/勘文という根拠/「如在之儀」と「太上法皇詔書」/後鳥羽天皇の即位式/安徳天皇入水──宝剣喪失/「国家的プロジェクト」としての宝剣探索/宝剣代の創出/神器不帯というコンプレックス 第二章 南北朝における三種神器  大覚寺統と持明院統──南北朝の起源/元弘の変/剣璽奪還/触穢・改元/後醍醐の復活/伝統的秩序の打破/後醍醐と尊氏の決別/光明践祚/室町幕府の開幕/後醍醐出奔/南朝の拠り所/北畠親房の神器観/正平の一統/北朝の悩みの種/北朝正統の論理/南北朝合体への道 第三章 嘉吉の乱と赤松氏の滅亡  南朝復興運動/籤引きという儀式/「万人恐怖」/応永三十四年の赤松満祐下国事件/意外な結末/義教の近習優遇策/義教暗殺/足利義尊の擁立/将軍を戴いた天下取り/小倉宮の擁立/歓喜の声/綸旨発給/反幕府行動に対する見せしめ/論功行賞 第四章 禁闕の変──神璽強奪 ほか

JP-eコード:0628802200100011000P
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年03月29日