出版社を探す

講談社現代新書

今こそアーレントを読み直す

著:仲正昌樹

電子版

内容紹介

20世紀を代表する政治哲学者が、なぜいま再評価されるのか。人間の本性や社会の公共性を探った彼女の難解な思考の軌跡を辿り直し、私たちがいま生きる社会を見つめ直す試み。

目次

序 論 「アーレント」とはどういう人か?  「政治」における「分かりやすさ」/アーレント的な拘り方/アーレントになったつもりで考える 第一章 「悪」はどんな顔をしているか?  「左」にも人気があるアーレント/「全体主義」は誰の問題か?/全体主義と国民国家/「国民国家」における「自/他」の二項対立/同一性の「帝国」/大衆社会と全体主義/「物語」の全体主義的な想像力/「人格」の崩壊/陳腐な「人間」 第二章 「人間本性」は、本当にすばらしいのか?  古代の「人間性」/「活動」する人間/言語と「複数性」/「公的領域」における「政治」/「公的領域」と「私的領域」/公共性と私秘性/市民社会における「社会的領域」の興隆/大衆社会における「疎外」と「プライバシー」/「アーレントの限界」か? 第三章 人間はいかにして「自由」になるか?  アーレントの「共和主義」/二つの自由/ルソーと「可哀想な人たち」/「自然人」への共感と「偽善」の嫌悪/偽善と人格=仮面/「仮面」の効果/「自由」の「構成」/アーレントと公民権運動 第四章 「傍観者」ではダメなのか? ほか

JP-eコード:0628799600100011000K
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年01月27日