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天皇の歴史

■天皇の歴史(8) 昭和天皇と戦争の世紀

著:加藤陽子

電子版

内容紹介

二十世紀幕開け、明治天皇の初皇孫として誕生した迪宮裕仁。生涯に三度焦土に立つことになる近代立憲制下の天皇は、激動の時代にあっていかなる役割を担うことになったのか。伊藤博文が制度化に尽力した君主の無問責性は、大正デモクラシーや軍の政治化により変容を迫られる。動揺する国際情勢のなか七千万同胞の中心として歴史の「動力」となった昭和天皇と時代の特質を究明する。

目次

はじめに 序 章 昭和天皇とその時代  1 焦土に立つ人  2 大陸の東  3 太平洋の西 第一章 大正期の政治と宮中の活性化  1 明治という時代に育てられて  2 大正期の宮中  3 国民と直結する皇太子像  4 原敬時代の終焉 第二章 昭和の船出と激動する世界  1 即位式  2 一九二〇年代の国際環境  3 輸出される革命  4 東アジア情勢と天皇 第三章 内なる戦い  1 慣習的二大政党制を前にして  2 軍エリートによる挑戦  3 クーデターとテロの時代  4 天皇機関説事件  5 皇道派と二・二六事件 第四章 大陸と太平洋を敵として  1 日中戦争とその特質  2 戦争と政治  3 太平洋戦争とその特質  4 天皇と戦争 終 章 戦いすんで  1 過ぎ去らない「歴史」  2 犠牲のかたち  3 天皇の戦後 参考文献

JP-eコード:0628073800100011000W
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年03月30日
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