天皇の歴史
■天皇の歴史(6) 江戸時代の天皇
著:藤田覚
内容紹介
政治的に無力だった天皇が、なぜ幕末になって急浮上したのか。後水尾、霊元など学問や和歌を奨励した天皇は、徳川将軍に対抗して権威を高め、光格天皇は天明の飢饉の際に、民衆の御所千度参りを見て憐れに思い、幕府に救い米を放出させた。その後に、孝明天皇が幕末政争のなか政治権力の頂点を極めるまで、江戸時代の天皇14人はどんな役割を果たし、実質的な君主に変貌したか、明らかにする。
目次
はじめに 第一章 江戸時代天皇の成立──後水尾天皇の時代 1 禁中並公家中諸法度と天皇家の伝統世界 2 朝廷を構成する人びとの暮らしと仕事 3 幕府と朝廷の軋轢 4 江戸時代の天皇と朝廷の成立 第二章 江戸時代天皇の確立──霊元天皇の時代 1 霊元天皇の構想と挫折 2 朝儀再興の時代 3 朝幕関係の安定 4 江戸前期の天皇観 第三章 江戸中期の天皇・朝廷──安定と不満 1 活発な朝儀再興 2 宝暦・明和事件 3 皇統の不安定 第四章 江戸時代天皇の諸相 1 天皇の日常生活 2 天皇と禁忌 3 江戸時代の女性天皇 4 武家の官位 5 江戸時代の改元と暦 6 民衆と天皇 7 外から見た江戸時代の天皇 第五章 朝幕関係の転換──光格天皇の時代 1 光格天皇の政務運営 2 朝儀の再興・復古 3 朝幕関係の緊張──尊号一件 4 大政委任論と江戸後期の天皇観 第六章 幕末政争と天皇の政治的浮上──孝明天皇の時代 1 光格上皇にすりよる幕府 2 ペリー来日と朝廷 3 日米通商条約勅許問題──明治維新への転換点 ほか
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。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2012年03月30日
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