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講談社文庫

真幸くあらば

著:小嵐九八郎

電子版

内容紹介

南木野淳は、金欲しさに盗みに入り犯罪の目撃者となった男女を殺害した。刑務所の中で多くの書籍、思想に出会った淳は「新エロイーズ」読書を機に愛についての思考を重ねる。自分の犯行の愚かさを知り、深く罪を自覚した彼は、罪を償うため控訴も取りやめ、死刑が確定する。淳は、教会ボランティアの榊原茜に恋い焦がれるが、茜は被害者男性の婚約者だった……。刑務所のなかの奇蹟のような愛を描く慟哭の純愛小説。(講談社文庫)

目次

序 『淳と茜』 第一章 『炎の終りか、はじまりか』 第二章 『虚無の嵩』 第三章 『生の量』 第四章 『殺しの負荷』 第五章 『自分の命を憎まないなら』 第六章 『傷ならぬ傷』 第七章 『眼差しの終着駅』 第八章 『時は、ためらう』 第九章 『時よ、止まれ』 第十章 『癒しの時は遠く』 第十一章 『病のごとく』 第十二章 『触れあわずとも』 第十三章 『屍となるまで』 第十四章 『あ、扉』 終 『なぜわたしを』

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出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年10月26日