講談社文庫
底のない袋
著:青木玉
電子版
内容紹介
夢の中で誰かに見せられた「底のない袋」。その袋に「面白そうだと思うものは何でもみんな抱え込むのだ。底がないからそのうち自然に遺(のこ)したいものだけが残ってゆく。楽しみという底なし袋にとび込むものは何だろう」と好奇心いっぱいに日々の暮しを見つめ、思い出を振り返った珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)
目次
底のない袋 通りゃんせ 曙いろのメイク 小ぎれ 銀座の画廊にて 夏の入り口 遠慮のうちがわ 四角い布 紙を着る おもちゃの話(一) おもちゃの話(二) 小さな沼 お辞儀 勝手口のうちそと 包丁 箸 鰹節 酢 たわし 笊 おはち 過ぎた時 小まとまり 月あかり雪あかり花あかり 楓の谷 夏至のころ 秋の色 帯一代 胸打つもの かけがえのない三つのもの 死神 言葉の周辺 たった一度のおにぎり 食事の風景 「斑鳩の記」のこと 露伴の春秋 あとがき 初出一覧
JP-eコード:0627560400100011000G
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年04月11日。