講談社選書メチエ
ベルクソン=時間と空間の哲学
著:中村昇
電子版
内容紹介
ものごとは、けっして絵のように止まっているのではない。常に流動している。〈わたし〉の体だって変化し続けている。したがって、ものごとは、本当は流れたり、変わりゆくものとしてとらえないと、本質はわからないのではないか。ベルクソン哲学のポイントはここにある。時間の流れを「持続」という独自の概念でとらえ、記憶の蓄積こそが存在の鍵を握ると考えた、ユニークで重要なベルクソンの哲学を現代的な視点で読み直す快著。(講談社選書メチエ)
目次
はじめに 第一章 ベルクソンの哲学 1.補助点としての〈わたし〉 2.きこえてくるせかい 3.ことば 4.直観 5.空間化 6.記憶 第二章 「持続」とはなにか 7.時間は持続である 8.持続という空間 9.数を数える 10.理念的空間 11.聴覚空間 12.多様体(性) 13.〈わたし〉=場 14.質と量の不可分性 第三章 純粋持続批判 15.直観と記憶 16.質ということ 17.意識の二層 18.印象、感覚、感情の変化 19.純粋持続 第四章 持続は記憶である 20.『持続と同時性』について 21.持続ふたたび 22.記憶ふたたび 23.流れの同時性 24.〈いま・ここ・わたし〉 おわりに 主要参考文献 あとがき
JP-eコード:0625857000100011000U
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年02月28日。