出版社を探す

講談社選書メチエ

伊勢神宮と三種の神器 古代日本の祭祀と天皇

著:新谷尚紀

電子版

内容紹介

原初の三種の神器(銅鏡・鉄剣・勾玉)は、天皇制が確立すると、「勾玉」が「神璽」に取って代わられました。勾玉は、、呪術具・祭祀具・儀礼具・宝飾具という多義的な宝器として古日本では重要な役割を持っていました。民俗的信仰から国家的信仰へ、地方の王から国の天皇へ……。神器の意味づけはどう変わったのか? 武家の時代に神器の扱いはどうなったのか? 神器を通してみる、日本の歴史と民俗を問い直します。(講談社選書メチエ)

目次

はじめに 第一章 伊勢神宮と出雲大社──大和王権の成立と伊勢出雲の二極構造 1 伊勢神宮の創祀 (1)神宮創祀の画期 (2)倭王と日の御子の伝承 (3)倭王の出自伝承 (4)神宮創祀と天武持統 (5)神宮祭祀と遷宮 2 出雲大社の創建 (1)大和王権にとっての出雲 (2)出雲大社と大己貴神 (3)出雲の霊威力 (4)出雲を必要とした大和王権 (5)出雲の地位の変化 第二章 海の正倉院「沖ノ島」──日本古代の神祇祭祀の形成と展開 1 古代祭祀の世界 (1)死の発見と宗教の誕生 (2)出雲古代史と霊魂観念 (3)霊肉畏敬観念から死穢忌避観念へ 2 沖ノ島の祭祀 (1)沖ノ島祭祀の開始 (2)沖ノ島祭祀の変化 (3)律令祭祀とその先駆的形態 (4)神祇令と天皇祭祀 (5)沖ノ島遺跡の学術的価値 第三章 三種の神器と神宮神宝──神話と歴史の解読 1 神話の中の三種の神器 (1)沖ノ島の奉献品と神宮神宝 (2)三種の神器の神話と歴史 (3)「天の安の河原の誓約」の段 (4)「天の石屋戸」の段 (5)「天孫降臨」の段 (6)「三種の神器」の呼称はなし 2 神話と歴史の中の「鏡・釼・玉」 ほか

JP-eコード:0625856500100011000J
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年12月20日