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講談社選書メチエ

儒教と中国 「二千年の正統思想」の起源

著:渡邉義浩

電子版

内容紹介

皇帝と天子 中華と夷狄「大一統」。中国史を貫く“統治と権力”の思想構造。儒教が「国教」となったのはいつか。皇帝と天子は同じものか。曹操はなぜ文学を称揚したか。諸葛亮は何を守ろうとしたのか。「竹林の七賢」は何に抵抗したか。国家の正統性を主張し、統治制度や世界観の裏づけとなる「正統思想」の位置に儒教が上り、その思想内容が変転していく様を、体系性と神秘思想の鄭玄、合理性と現実主義の王粛、光武帝、王もう、曹操や諸葛亮など、多彩な人物を軸にして、「漢」の成立と衰退、三国、魏晉時代の歴史を交えながら描き出す。(講談社選書メチエ)

目次

序章 二千年の正統思想 第一章 権力に擦り寄る儒者 第二章 中国の原基 第三章 後漢の衰退と聖漢へのまなざし 第四章 時務を知る──『三国志』の時代と儒教 第五章 曲学阿世──抵抗する竹林の七賢 第六章 「儒教国家」の再編と限界 終章 「古典中国」と二つの「儒教国家」 引用・参考文献 あとがき

JP-eコード:0625848200100011000Y
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2015年08月28日