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講談社選書メチエ

シオニズムとアラブ ジャボティンスキーとイスラエル右派 一八八〇~二〇〇五年

著:森まり子

電子版

内容紹介

「(アラブ人との)合意につながる唯一の道は『鉄の壁を建てる』ことであり、それはイスラエルの地ではいかなる状況下でもアラブ人の圧力に屈しない力がなければならないことを意味する」(1923年の論文「鉄の壁」より) 2002年に着工、今なお未完成のヨルダン川西岸の分離壁。その理論的基盤となる思想を唱えたのが、リクードのイデオロギー、修正主義シオニズムの鼻祖ジャボティンスキーである。紆余曲折を経て先鋭化されていった彼の民族論は、イスラエルの対アラブ強硬論を読み解く重要な鍵となる。民族と国家との関係はどうあるべきか? この紛争に未来はあるのか? 混迷の続くパレスチナ問題の核心と本質に迫る意欲作。(講談社選書メチエ)

目次

凡例 序論 第1章 多民族国家における模索(一八八〇~一九一七年)──修正主義シオニズムの濫觴── 第2章 民族国家と「鉄の壁」(一九一七~一九四〇年)──ジャボティンスキーと修正主義運動の世界観── 第3章 ジャボティンスキーからメナヘム・ベギンへ(一九三〇年代~一九八一年)──修正主義運動の転換と継承── 第4章 甦る「鉄の壁」(一九八二~二〇〇五年)──ジャボティンスキーの遺産と現代イスラエル政治── 結論 あとがき 註 用語解説

JP-eコード:0625841800100011000K
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2015年07月24日