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講談社選書メチエ

日常生活のなかの禅 修行のすすめ

著:南直哉

電子版

内容紹介

日常生活の底に突如開く深淵――無常。根拠なき生をかかえ、「このままでよいのか」という想いにとらわれるとき、禅はラディカルな技術(メチエ)となる。永平寺の若き俊英が、釈尊・道元の教えを元に仏教思想を根幹から説き起こし、現代における禅の可能性を探る、アクチュアルな坐禅のすすめ。 (講談社選書メチエ)

目次

序章──禅、あるいは生き方の転換 第一章 「根拠」の外部へ──本当の「自己」とは何か  1 「私」に根拠はあるか  2 形而上学的思考の限界  3 「第三の道」としての仏教 第二章 煩悩のトライアングル──「苦」としての実存  1 欲望の意味  2 所有の正体 第三章 システムとしての存在──「縁起」の思想  1 実体は存在しない──存在という「無明」  2 言語というわな──無明と縁起  3 存在するとは行為すること──縁起から見た行為 第四章 「自己」とは何か──「方法」としての因果  1 因果とは何か  2 なぜ善をめざすのか  3 修行の意味 第五章 「自己」の倫理──生き方の基準はいかに決まるか  1 生きることの「決意」  2 批判される所有  3 性はなぜ否定されるのか  4 なぜ嘘をついてはいけないか 第六章 坐禅とは何か──「非思量」を知る  1 「絶対無」という錯誤  2 「土台」としての坐禅  3 解体する「私」──非思量の「非存在論」 第七章 生のテクニック──「恭敬」の作法  1 作法の意味  2 食の倫理  3 生き方としての「作法」 ほか

JP-eコード:0625821100100011000I
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年09月27日