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働くアリに幸せを 存続と滅びの組織論

著:長谷川英祐

電子版

内容紹介

生きづらい世の中。「この世の憂さ」そのものと言える「社会」とは何のためにあるのだろう。生物の社会を見ていくことは人の社会の本質を探るうえで大きなヒントとなる。「組織」と「個」の利益が対立するとき、アリをはじめ生物たちがどのように対処しているのか。そして「アリとヒトの違いとは何か」「『ヒト』を『人』たらしめているのは何か」という哲学的な問題までを、ベストセラー『働かないアリに意義がある』の著者が探る。

目次

プロローグ ~生きづらい世の中で 第1章 なぜ、組織・社会が存在するのか ~一人で生きた方が楽? 一人で生きてゆければ/協力とは「力を合わせる」こと/僕に得をさせてくれ、されば協力しよう/ヒトの社会はどのようにできてきたか/協力と裏切りは合わせ鏡/「我ら」と「奴ら」と「嘘つき野郎」/嘘つきはなぜ嫌われるのか/裏切りの報酬 第2章 「組織の利益」と「個の利益」 「みんなのため」は「僕のため」じゃないかもしれない/かつて、「みんなのため」は「僕のため」だった ~幸せな時代/コミュニティ、企業、地域、国家/グローバリズムと所属集団の境界のずれ/希望があるということ 第3章 組織との利害対立に煩悶する個体 滅私奉公することの意味/達成感はどういうときに得られるのか/過労、疎外感 ~死に至る病/高齢化社会と人口の減少/大きな物語と社会の統一性の喪失/個人神の時代 第4章 効率を上げるとはどういうことか 人ではなぜ「組織の効率」が優先されやすいのか/「グローバル化」の個人へのしわ寄せ/「ムダは悪」という信仰/能力給とその功罪/リストラは効率的か?/我々の人材は無限ではない 他

JP-eコード:0621858600100011000C
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年10月25日