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■市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

著:佐々木実

電子版

内容紹介

【第12回 新潮ドキュメント賞受賞・第45回 大宅壮一ノンフィクション賞受賞】 「構造改革」「規制改革」という錦の御旗のもと、いったい何が繰り広げられてきたのか? その中心にはいつも、竹中平蔵というひとりの「経済学者」の存在があった。“外圧”を使ってこの国を歪めるのは誰か? 郵政民営化など構造改革路線を推し進めた政治家・官僚・学者たちは、日本をどのような国に変えてしまったのか? 8年におよぶ丹念な取材からあぶり出された事実から描ききる、ノンフィクション。

目次

「改革」のメンター 第1章 和歌山から東京へ 競争心/理想の社会と現実のはざまで/東京の家族 第2章 不意の転機 銀行員から経済研究員に/ハーバード大学客員研究員に/「反ケインズ経済学」の洗礼/大蔵省という権力/独り占め 第3章 アメリカに学ぶ 博士号審査不合格/大蔵省幹部の側近として/他人のものを取り込む才/アメリカ経済学界から学んだこと/交流人事/相次ぐ批判/リボルビング・ドア/「日米構造協議」という第二の占領政策/政治家への接近/“外圧”は友/博士号を取得 第4章 仮面の野望 シンクタンク/ビジネスとしての経済学/官房機密費/IT戦略会議は官邸攻略の足場/総理大臣の振り付け役/“外圧”の民営化/政界への工作 第5章 アメリカの友人 トライアンギュレーション/ハゲタカとネオコン/柳澤大臣との対決/ブッシュ政権が引きずり下ろした金融担当大臣/「竹中」プランが引き起こした金融界パニック/繰り延べ税金資産問題/金融プロジェクトチームというブラックボックス/「大きすぎて潰せないとは思わない」/スキャンダル露呈/アメリカの強力な支持を盾に 第6章 スケープゴート ほか

JP-eコード:0621842300100011000J
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年06月28日
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