■ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち
著:野嶋剛
内容紹介
戦後の約20年間、台湾において旧大日本帝国軍人による大規模かつ組織的な軍事支援がおこなわれていた。蒋介石の軍事顧問となった彼らは指導者・富田直亮の中国名「白鴻亮」にちなんで「白団」と呼ばれた。敗戦国の軍人が戦勝国を指導するという史上例を見ない事態はなぜ生じたのか? 足かけ七年の歳月を費やしてアメリカ、台湾、日本に散在する未公開資料を渉猟、関係者への取材から蒋介石と白団の等身大の姿が浮かび上がる。
目次
プロローグ 病床の元陸軍参謀 第一章 蒋介石とは何者か 1 空前絶後の日記 2 ゆかりの土地で 3 二度の日本体験 第二章 岡村寧次はなぜ無罪だったのか 1 支那通軍人として 2 「以徳報怨」演説と国民党への協力 3 もし彼に死刑を与えたら…… 第三章 白団の黒子たち 1 曹士澂ファイル 2 『蟻の兵隊』をめぐって 3 キーマン・小笠原清 第四章 富田直亮と根本博 1 一九四九年九月十日 2 古寧頭の戦いの謎 3 さながら「軍師」 第五章 彼らの成しとげたこと 1 敗北を奇貨として 2 圓山の日々 3 模範師団と総動員体制 第六章 戸梶金次郎が見た白団 1 軍人の肉声 2 理想や理念だけでなく 3 解散の予感 第七章 秘密の軍事資料 1 東洋一の軍事図書館 2 「調研第○○号」 3 服部機関の影 第八章 白団とはなんだったのか 1 存在を明かすべきか 2 楊鴻儒の悲劇 3 日中台と蒋介石、そして白団 エピローグ 温泉路一四四号 あとがき 主要参考書籍 巻末資料 関連年表
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。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年05月23日
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