漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち
著:西田宗千佳
内容紹介
再起をはかるソニーの新社長に就任した平井一夫の手腕が発揮されたのは、ソニーSCEにおけるプレーステーション事業であった。そのプレステ展開において、異能を天下に示した久夛良木健との協調、葛藤、相克を通し、ストリンガー体制で失われたといわれる「ソニーのDNA」が平井新社長のもとで復活できるのかどうかを、著者のみが知り得るインサイド情報をもとに解析する。ソニー再建の道標となる一冊。
目次
はじめに ─蕩児の帰還─ 第一章 プレステ三国志──井深、大賀から久夛良木健へ ティラノサウルス現る 大賀典雄の賭け 任天堂との「プレイステーション」 スーパーファミコンの中の「ソニー」 井深大からの称賛 モノ作りで汗を流す デジタルの先駆者 「システムG」という革命 「久夛良木はつぶされる」 他 第二章 あくなきエンジニア精神──空気のごとく浸透していたソニーの創業理念 さらなる「映像革命」を 素材から計算して作れ 冥王星は無理でも月なら パートナーは東芝 一から「コンピュータ」を作る 単一機種の「圧倒的量産」 半導体でソニーが変わる 利益率を追求するための投資 他 第三章 呪われた巨艦──久夛良木副社長の改革と挫折 サーバーを置くなら宇宙空間!? テレビ向けのネットを作れ ビジョンと現実の乖離 複雑化するハード、上がらないソフトの品質 進化し続けることが宿命 ソニーを覆う暗雲 他 第四章 蹉跌──チーム久夛良木、迷走から解体へ マトリックスとネットワーク IBMの「マルチプロセッサ」 既成概念を覆す「創造的会議」 ほか
JP-eコード:0621779000100011000P
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2012年09月21日。