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Silent War 見えない放射能とたたかう

著:今中哲二

電子版

内容紹介

原子力発電所の事故で恐ろしいのは、初期の放射能の大量放出だけではありません。後年になって現れる晩発性障害、生活基盤の崩壊、地域社会の消失……金勘定ではけっして埋めることができない問題がそこにはあります。原子力工学の専門家、チェルノブイリの研究者として、原発をやめるための研究を続けてきた著者が、原子力事故を巡る「本当のこと」と「これから起こること」をわかりやすく語ります。一家に一冊、必携の福音書です。

目次

はじめに 序章 “フクシマ後の世界”を生き抜くために 放射能を防ぐ最後の壁が崩れた 日本の原発は「うさんくさい」 安全性は確率では語れない チェルノブイリが教えてくれたこと 汚染調査のため、事故直後の飯舘村へ 事故後の不可解なできごと 他 第1章 放射能を「正しく怖がる」ための基礎知識 「どこまでガマンするか」を判断するために 「数字のマジック」に要注意 他 コラム(1) 自然放射線と人工放射線 基本的な言葉の意味を知ろう 他 コラム(2) 「広島・長崎データ」とは 他 第2章 被曝にともなう影響、これからどうなる? 他 コラム(3) 外部被曝と内部被曝の怖さに違いはあるか? 他 コラム(4) 晩発的影響の回避策をまったく講じなかった日本国政府 低線量被曝でがんになる確率は? 他 コラム(5) 「福島第一原発事故での死者はゼロ」は本当か? 第3章 外部被曝にどう対処するか 「半減期」がすぎても放射能は残っている 他 コラム(6) 「吸収線量(グレイ)」と「等価線量(シーベルト)」 他 コラム(7) 日々浴びている放射線量を測る「ガラスバッジ」 他 コラム(8) 東京も無視できない汚染レベル 他 ほか

JP-eコード:0621753500100011000S
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年03月01日