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冤罪法廷 特捜検察の落日

著:魚住昭

電子版

内容紹介

2009年6月、郵便不正事件に関連して、厚労省のエリート女性局長が虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕された。「あなたがウソをついているか、ほかの全員がウソをついているかのどちらかだ」完璧なまでに整えられた検察ストーリー。すべての関係者証言は彼女の犯行を指し示していた。日本の裁判は有罪率99.9%。絶対不利の法廷に、「無罪請負人」で知られる百戦錬磨の弁護士が立ち上がった。

目次

プロローグ 第1章 無罪請負人・弘中惇一郎  当事者主義/ロス疑惑/白いバン/決定的な証拠/メディアが作り出した虚像/抗体陽性の意味/郡司ファイル/隠された嘱託尋問調書 第2章 特捜ストーリーの完成  動きだした大阪特捜/倉沢の「自白」/ニセの稟議書/調書の一貫性/村木救出作戦/公判前整理手続/弘中のメディア戦略/女探偵のセリフ 第3章 崩れ始めたシナリオ  冒頭陳述/引っ張り込み供述/情報戦/検察の脅し/分岐点/名刺/取り調べメモ/倉沢出廷/検事調書との食い違い/ふさがれていたスペース/裁判官の追及/壮大な虚構/商品券 第4章 特捜検察の誕生  GHQの司法制度改革/壁に向かって立て!/我が世の春/検察の“縄張り”/会計処理上の技術的な問題/「徹底抗戦」/小沢事務所の監視システム/アトリウムでの「現金授受」/人権派とヤメ検/副部長の暗示 第5章 上村元係長の告白  「検事さんの作文ですね」/最重要証人/被疑者ノート/「検事総長の了解」/「卑しい自分」/受け渡し場面の再現/重圧感/「冤罪はこうして始まるのかな」/取調室でのトランプ遊び 第6章 決定打 ほか

JP-eコード:0621655100100011000H
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年12月20日