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講談社文芸文庫

内部の人間の犯罪 秋山駿評論集

著:秋山駿

電子版

内容紹介

「犯罪」とは――。都市の空虚なビル、そのコンクリートの壁の上に、簡単な1本の線で描かれる「人間」の形である。少年による「理由なき殺人」の嚆矢、小松川女高生殺人事件。犯人の少年の獄中書簡に強く心を衝たれた著者は、動機の周りを低回する世間の言説に抗し、爆発的な自己表現を求めた内部の「私」の犯罪であるとする文学の言葉を屹立させた。他、永山則夫、金嬉老など、犯罪を論じた評論17篇を精選。

目次

内部の人間の犯罪 殺人考 金嬉老の犯罪 現実は要求する、さらに深く問え 犯罪と文学 犯罪の形而上学 都市の犯罪 「犯罪」への意思 「犯罪」について スキャンダルと犯罪の繁栄 生を螺旋形に変えよ! 自己発見としての犯行 永山則夫と私 永山則夫への懐疑 余談・閑談 『山の人生』へ一言 少年の理由なき殺人と文学 著者から読者へ

JP-eコード:0619848800100011000D
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2016年07月29日