講談社学術文庫
時とはなにか 暦の起源から相対論的“時”まで
著:虎尾正久
内容紹介
人々の生活の基本にあり、日常を区切り律する「時」。その成り立ちや仕組みはあまり知られていない。幾多の不備があっても習慣として使い続けられる暦がある一方、高い精度が求められ原子単位となっていく「時」もある。一体「時」はどのように決められているのか。先人たちが苦労を重ね定めてきた歴史とともに、現代的な観点も含めて、「時」の専門家が壮大なテーマを易しく解説する。(講談社学術文庫)
目次
まえがき プロローグ 第一章 時を記録する 1 こよみの成立 2 月と太陽の動きを追って 3 東洋のこよみ 4 近代生活を律するもの 5 時をかぞえる 第二章 地球は回る 1 地球の運動 2 天球の文字盤 3 足場を固める 4 時は一定ではない 第三章 時を測る 1 星を頼りに(恒星時) 2 自転を測る器械 3 太陽と共に暮らす(太陽時) 第四章 不変の時を求める(暦表時) 1 天体力学 2 太陽と月の運動 3 暦表時の立場 第五章 時を使う 1 地方時 2 世界時 3 標準時 4 日付変更線 第六章 秒を決める 1 暦表時の秒から原子の秒へ 2 秒に関する国際的論争 3 天文学の時系と物理学の時系 第七章 時を保つ 1 日時計から機械時計まで 2 水晶時計と原子時計 3 時計の良し悪しと運搬比較 第八章 時を知らせる 1 午砲から無線報時へ 2 定時報時と連続報時 3 報時の利用 第九章 時を利用する 1 日常生活から学術観測まで 2 時を使って航行する 第十章 時を考える 1 時の概念 2 未来はのぞけるか ほか
JP-eコード:0615988900100011000H
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。