講談社学術文庫
太平洋戦争と新聞
著：前坂俊之
電子版
内容紹介
満蒙の特殊権益をめぐる中国との対立から戦争の泥沼へとのめり込んでゆく日本。満州事変、日中戦争、太平洋戦争と続く動乱の時期、新聞は政府・軍部に対しどんな論陣を張り、いかに報道したのか。新聞紙法を始めとする法令、厳しい検閲に自由を奪われるとともに、戦争遂行へと自らの主張を転換する新聞。批判から迎合的煽動的論調への道筋を検証する。（講談社学術文庫）
目次
学術文庫版まえがき 第一章 自らを罪するの弁──新聞と検閲 第二章 日中対立から満州事変への道 第三章 満州事変の勃発 第四章 爆弾三勇士の真実──軍国美談はこうして作られた 第五章 国際連盟からの脱退──世界の孤児へ 第六章 五・一五事件とその批判 第七章 言論抑圧による自己規制と軍民離間問題 第八章 京大滝川事件から天皇機関説事件へ 第九章 命がけの報道時代──新聞へのテロ 第一〇章 陸軍パンフレット事件と永田鉄山暗殺事件 第一一章 二・二六事件でトドメを刺された新聞 第一二章 二・二六事件以後 第一三章 国策通信会社「同盟通信社」の誕生 第一四章 日中戦争勃発 第一五章 南京事件の報道 第一六章 太平洋戦争への道 第一七章 太平洋戦争開戦スクープ 第一八章 太平洋戦争下の報道──新聞の死んだ日 学術文庫版あとがき 注 参考文献
JP-eコード：0615981700100011000T
。出版社：講談社
。コンテンツ公開日：2014年10月24日。