講談社学術文庫
文明の十字路=中央アジアの歴史
著:岩村忍
内容紹介
ヨーロッパ、インド、中国、中東の文明圏の彼方で、生き抜いてきた遊牧民たちの領域が中央アジアである。絹と黄金を運んだ悠久の交易路シルクロード。多くの民族と文化の邂逅と衝突。アレクサンドロス大王とチンギス・ハーンの侵攻……。仏教・ゾロアスター教・マニ教・ネストリウス派そしてイスラムもこの地を経由した。中央アジアの雄大な歴史をコンパクトにまとめた入門書。(講談社学術文庫)
目次
はじめに 日本人のなかの中央アジア 第一章 先史時代の中央アジア 1 中央アジアという地域 2 石器時代から青銅器時代へ 3 遊牧民の出現 4 スキタイ系遊牧民とパジリク文化 5 農耕・遊牧両社会の抗争と共存 第二章 オアシス都市と遊牧民 1 「オクサス遺宝」とバクトリア 2 アケメネス王朝とバクトリア 3 アレクサンドロスの侵入 4 漢王朝と西域(東トルキスタン) 5 大宛と弐師 第三章 遊牧国家の発達 1 バクトリアとパルティア 2 バクトリア王朝 3 クシャン(貴霜)王朝 4 東西交流の進展 5 中央アジア遊牧勢力の成長 第四章 シルクロード 1 その地理と歴史 2 仏教伝入の初期 3 突厥の興起 4 唐朝と中央アジア 5 文字と遊牧民 第五章 イスラム勢力の展開 1 中央アジア侵入 2 唐とアラブの角逐 3 中央アジアのイスラム化 4 カラ・キタイの制覇 第六章 地上最大の征服者 1 西トルキスタン征服 2 ジャラール・ウッディンの反抗 3 西夏への侵入と死 4 アレクサンドロスとチンギス・ハーン ほか
JP-eコード:0615980300100011000G
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。